http://news.livedoor.com/article/detail/10234302/
SF映画の中では、卓上に立体的に映し出された遠方の相手と会話するといったシーンがある。これが、まだSF映画の様なスマートさには届かないものの、近い形で実現するデバイスが登場した。
それが『Holus』だ。『Holus』は卓上に置けるサイズの装置で、3Dホログラムを鑑賞することができる。
『Holus』への期待は大きいことは、クラウドファンディングのKickstarterに登場するなり、初日で目標額を軽く上回る資金調達を達成してしまったことで分かる。本稿執筆時点で確認したところ、なんと422%以上もの資金調達に成功している大盛況振りだ。
家庭の卓上でも3D映像を気軽に楽しめるというコンパクトさも評価されたと考えられる。
複数の人が多方面から裸眼で3Dを鑑賞できる?
『Holus』はカナダのスタートアップ「H+ Technology」が開発した。
『Holus』の最大の魅力は、特別なメガネやVR装置を装着しなくても、裸眼で3Dホログラムを鑑賞できることだ。
しかも複数の人間が多方面から鑑賞できる。従って、テーブルを囲んでみんなで立体を見ながらゲームを楽しんだり、デザインを打ち合わせたり、教材として活用することなどもできる。
例えばサッカーゲームができれば、対戦者同士は自分のゴール側から見ながら操作しているが、横から鑑賞している人達にはサッカーコートを側面から見ることができるだろう。
また、3Dでモデリングしたデータをわざわざ3Dプリンターで出力できるのを待たなくても、『Holus』を囲んで皆で仕上がりイメージを確認しながら打ち合わせるといったこともできそうだ。
そうすれば長時間掛けてプリントしては修正するといった手間が省けるだろう。あるいは遠方のメンバーとの打ち合わせも、3Dチャットで行えるかもしれない。
『Holus』にはピラミッド型のディスプレイがあり、ここに映像が映しだされる。
裸眼で3Dを見られる方法が多様化される期待
『Holus』では空気中に3Dホログラムを表示するわけではなく、ピラミッド型のディスプレイに標示するといった野暮ったさが残るのだが、それでもテーブルを囲んで四方から見ることができるというのは魅力的だ。
販売される予定の『Holus』にはPro版とHome版の2つのタイプがあるが、これはサイズと開発用SDKライセンスの有無の差になる。
また、各種ゲームソフトや教育ソフトが用意され、各種コントローラーとの互換性も備わるであろう。
裸眼で3Dを鑑賞できる方法は、まだまだ多様化してくることが期待できそうだ。
【関連記事】
0 件のコメント:
コメントを投稿