2015年10月30日金曜日

54個のローターで人間を乗せて飛ぶ自作ドローン「The Swarm」

すげー

http://gigazine.net/news/20150922-swarm-manned-drone/



ここ数年でドローン(マルチコプター)の技術は飛躍的に進化を見せており、高い安定性を持つフライトを誰でも簡単に楽しめるようになりました。飛ぶものがあればつい乗ってしまいたくなるのが人間の性(さが)のようで、世界中でドローン愛好家による「乗用ドローン」の開発が進められています。

YouTubeのユーザー「gasturbine101」さんが公開しているムービーでは、ローター54個を6角形に配置した機体「The Swarm」が人を乗せてフワリと浮かび上がる様子が収められています。

The Swarm Manned Aerial Vehicle Multirotor Super Drone Flying - YouTube


格子状に組まれたフレームにセットされたモーター+ローターと、その下に座る男性。


自作ドローン「The Swarm」の全容はこんな感じ。シートの下にある黄色いものは、着地時の衝撃を和らげるクッション材のようです。それにしても、元来「ドローン」とは人を乗せずに自律して飛ぶ機体のことを指しているはずなので、ここまで来たらもうこれは「ドローン」ではないような気もします。


ドローンでおなじみの「プィィィィィン」という音をたてて浮かび上がる機体。カメラのマイクを通して聞く音こそ普通のドローンですが、強い風を受けて揺れる芝生の様子はもう完全にヘリコプターそのもの。


高さ1メートルぐらいまで上昇するシーンも


操縦しているのか、偶然そうなったのかはわかりませんが、カメラの方にするすると近寄ってくる場面。


高度3メートルぐらいまで上昇する能力も備わっている様子。周囲から「Be careful!(気をつけて!)」と声をかけられています。


この実験は、公園スペースの一角で行われていた模様。一度は通り過ぎた車が、思わずバックで戻って来て「二度見」する様子もしっかり残されています。


機体の構造がよくわかるアングル。54個のローターを配置した面の下に人間が座る機体部分がつり下げられている状態です。機体のコントロールにはHobbyking製のKK2.1.5マルチコントローラーを使用しているとのこと。ローターは9チャンネル制御されており、各チャンネルあたり6個のローターを接続して高い推力を実現しているようです。離陸時の重量は乗員を含めて148kgで、最大離陸重量は約164kg。22キロワットの容量を持つリチウムイオンバッテリーを搭載しますが、飛行可能時間はおよそ10分間程度だそうです。


よほどうるさいのか、耳を押さえて通り過ぎる子どもの姿も。


この有人ドローン(?)の「The Swarm」は、gasturbine101さんが完全に趣味で開発している機体だそうで、製作費用は日本円で100万円程度とのこと。このような機体を自前で作ることができる開発環境が整っているというのが、昨今のドローンの進化を後押ししているようです。


この「The Swarm」は、gasturbine101さんが完全に趣味で開発している機体とのこと。gasturbine101さんのYouTubeチャンネルでは、これまでの開発機が飛ぶ様子を収めたムービーも公開されています。

The Swarm Multirotor Flight Testing Man Rated Super Drone - YouTube


ボードにセットされたコントローラー類。手作り感満載の見た目にワクワクしてきます。


この2015年7月ごろに公開されたムービーの時点では、まだ人は乗らずにリモコンで操縦していたようです。


公園でテストする前は、自宅の裏庭のような場所で飛ばしていた模様。こんな環境があるなんてうらやましい限り……。

The Swarm Multicopter Multirotor Man Rated Drone in testing - YouTube


広さのある庭ですが、しかしThe Swarmには少々手狭だったようです。


コレがかなり初期段階のThe Swarmの形状。ローターの数は少ないですが、この時点ですでに9チャンネル制御の仕組みで動作している様子です。

Swarm2 Electric VTOL flying machine unteathered testing - YouTube

0 件のコメント:

コメントを投稿