2016年3月8日火曜日

「V-22オスプレイ」の進化版、電動プロペラを翼に内蔵する垂直離陸機の開発が開始へ

面白いVTOLの記事ということで紹介。効率がめっちゃ悪いと思うのだけどどうなんだろう。
http://gigazine.net/news/20160307-darpa-vtol-x-plane-phase-2/



角度が変わるローターを搭載し、垂直離着陸(VTOL)と高速飛行を両立させたティルトローター機「V-22 オスプレイ」の後継者とも言える新しい機種の開発が開始されようとしています。新たに開発が進められることになるVTOL機は、前後の翼にそれぞれ小さな電動プロペラを挟みこむという、今までにない設計が取り入れられることになりそうです。

DARPA Announces VTOL X-Plane Phase 2 Design
http://www.darpa.mil/news-events/2016-03-03

アメリカで軍用技術の開発を行う政府機関DARPA(国防高等研究計画局)が、新たなVTOL機の実現に向けた一連の開発「VTOL X-Plane Phase 2(VTOL Xプレーン・フェイズ2)」を開始することを発表しました。発表の中でDARPAは、Aurora Flight Sciences社を開発担当企業として契約先に選定したことを発表しています。

Aurora – Flight Sciences


「Experimental Plane(実験機)」という名を与えられるVTOL Xプレーン・フェイズ2のイメージムービーがすでに作られており、その全く新しいコンセプトの設計を見ることができます。

VTOL X-Plane Phase 2 Concept Video - YouTube


格納庫の中に姿を現す「Xプレーン・フェイズ2」の機体。横に少し見える人物の大きさから、およその機体の大きさのイメージがわかります。


姿を現したのは今までに見たことのない奇抜な設計の機体。ハシゴのような翼を機体の前後に持つ構造で、前後の翼の間には小型のローターを内蔵。小さい羽には3基、そして大きな翼には9基のローターを内蔵しており、それぞれモーターで駆動される仕組みとなっています。


機体後方には、発電用に搭載されるジェットエンジンの排気口らしきものが見えています。


離陸に向けてスタンバイするXプレーン・フェイズ2。ちなみに、小さな翼がある向かって左側が機体前方となっているので、いわゆるセスナ機の感覚で見ると少し混乱するかも。


離陸する際には、このように前後の翼を回転90度させて、ローターの推力を地面に向けて吹き付けるような形態に変化。


勢いよくローターを回転させ、機体がフワリと浮上。見た目はV-22オスプレイそのものですが、前後の翼が回転(ティルト)していること、そして翼全体がティルトしている点がV-22オスプレイとは大きく異なります。


翼を傾けたまま、一定の高さまで上昇したら……


機体を前傾させて飛行開始。なお、画面の左方向へ飛んでいると思ってしまいがちなこのワンショットですが、実は進行方向は逆。前述のように小さい羽(カナード)を持つ方が機体前方になるので、画面に向かって右方向へと前進するのが見慣れるまで違和感がありそうなところ。


画面の向こう側へ向かって飛び始めたXプレーン・フェイズ2


引き続き画面右へ向かって飛行しています。飛行開始からしばらくは、翼をティルトさせたまま飛んでいますが……


飛行モードに入ると翼の角度が水平に変化


そして水平飛行へと遷移。やはりここでも右に向かって飛んでいます


水平飛行中のXプレーン・フェイズ2。まるで見たことがない機体の様子ですが、見ようによってはレトロな感じのする複葉機にも少しだけ似ているかも。機体には3メガワットの電力を発電するジェットエンジンを搭載。これは馬力に換算すると4000馬力に相当する能力だとのこと。


ジェットエンジンの電力でローターを回転させて飛ぶXプレーン・フェイズ2。その最高速度は400ノット(時速約740km)と、V-22オスプレイの時速565kmを大きく上回るものになると見込まれています。


元の基地へと戻ってきたXプレーン・フェイズ2。翼を徐々にティルトさせ……


真上に向けたVTOLモードに遷移。


そしてそのまま着陸。このあたりの動きはVTOL機そのもの。


そして着陸。電動モーターでローターを駆動しているため、V-22オスプレイのように滑走路や甲板が排気熱による影響を受けないのも大きなメリットになりそうです。


この機体は、これから実用化に向けた設計が開始される段階のため、実際の形状や投入時期などは不明の模様。DARPA長官のAshish Bagai博士は「全てやり尽くしたと思っていたところに、Auroraのチームはさらに発明の余地が残されていることに気がつきました。これはまさにエンジニアリングとテクノロジーの新しい要素であり、実際の航空機での実演に大きな期待を感じさせるものです」と声明の中で語っています。

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