これは安いし、パッと見では精巧。素晴らしい。
http://gigazine.net/news/20160309-cowtech-ciclop/
立体物を簡単に出力できるのが3Dプリンターですが、出力するには3Dモデリングソフトなどを駆使してデータを作成する必要があります。直線的なものならばモデルを作成するのも比較的簡単ですが、有機的な曲線を多く持つものを出力するならばモデリングソフトなどを使うよりも3Dスキャナーを用いた方がモデルデータをはるかに楽に作成できます。そんな3Dスキャナーを激安のわずか99ドル(約1万1000円)で購入できるプロジェクトがスタートしました。
CowTech Ciclop Open Source 3D Scanner
http://www.cowtechengineering.com/
わずか99ドルのオープンソース3Dスキャナー「CowTech Ciclop」がどんなものかは以下のムービーを見ればわかります。
CowTech Ciclop Kickstarter Video - YouTube
プロジェクトの発起人であるジェイソン・スミスさん。
これがオープンソースの3Dスキャナー「CowTech Ciclop」。これは同じくオープンソースのスキャナーである「BQ Ciclop」のデザイン・ソフトウェアを改良し、より安価に入手できるよう改良したモデル。CowTech Ciclopは新たな専用Arduinoシールドを採用しており、一部のパーツをユーザーが自身で出力して組み立てて作成することで安価に入手可能となっています。
スキャナーの解像度は0.5mm
スキャンできるサイズは200mm×205mm
CowTech Ciclopはユーザーが自身の3Dプリンターで出力したパーツを組み立てることで完成する3Dスキャナー。出力するパーツのカラーや解像度は自由で、組み立ては30分未満で完了する簡単な作業とのこと。
スキャナーで使用するレーザーやモーター、カメラ、アクリルパーツ、Arduinoシールドなどはキットとして販売されます。
CowTech Ciclopはパーツを出力するのにかかる時間がBQ Ciclopよりも51%も短くなっており、パーツの容積も33%削減されています。
115mm×110mm×65mm以上のサイズを出力可能な3Dプリンターならパーツを作成可能。
ここがスキャン台。
赤色に光る部分がレーザーで……
手前の台にスキャンしたいものを置きます。スキャンにかかる時間はわずか2~8分。
スキャン時は台がくるくる回ります。
スキャンしたデータはこんな感じ。3Dモデルのメッシュの細かさをみればいかに精巧なデータがスキャン可能かわかるはず。
スキャンしたモデルの全体像。
実際にCowTech Ciclopでスキャンしたライオンのフィギュア(左)と、CowTech Ciclopでスキャンしたデータを0.2mm解像度で出力したフィギュア(右)。
別角度から見るとこう。赤がスキャンしたデータを出力したものですが、姿形はそっくり。
そんなCowTech Ciclopは現在クラウドファンディングサイトのKickstarterで出資を募集中。目標金額は1万ドル(約112万円)ですが、記事作成時点ですでに899人の出資者から約12万ドル(約1400万円)が集まっており製品化はほぼ確実。CowTech Ciclopをゲットしたい場合は99ドルの出資でスタンダードキット(必要なパーツの一部を3Dプリンターで出力するキット)のCowTech Ciclopをひとつゲット可能で、必要なパーツが全てそろったRTS(Ready to Scan)キットが149ドル(約1万7000円)でゲット可能。発送は2016年4月を予定しており、日本への発送にも対応していますが、送料として追加で47ドル(約5300円)が必要となります。
なお、CowTech Ciclopの出資期限は2016年3月23日(水)の8時27分です。
CowTech Ciclop - $99 Open Source 3D Scanner by Jason Smith — Kickstarter
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